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プロバイダーを12月に招聘し、プロバイダー会議を開催することになった。
−GPSとGLONASSのインテグレーション
−RAIM/AAIM
−妨害干渉
また、GLONASSについては今年になってロシアからICAOに対し、GNSSの構成要素として提供する旨の文書を受け、理事会において討議され、その結果GPSと同等の扱いで受理する事となった。GLONASSについても少しずつ民間利用のための研究、検討が進められており、その概要について会議中にプレゼンテーションがあった。それによると今年1月に予告されたとおり24個の衛星が軌道に投入された。しかしその後、稼働している衛星は20〜22個のようでやはり、信頼性において依然としてやや問題があるようである。工996年9月1日時点でのGLONASS星座の配置及び打ち上げ年月を図3.1.1−1に示す。また1996年6月1日から8月31日の間のGLONASS衛星の稼働状況及び利用性を図3−1.1−2に示す。この障害の例を見ているとGPSよりもかなり長い場合が多いようである。GPSも障害が発生しており、今年になって一日単位の不具合の例が報告されている。これらを見ているとやはり、補強システムの重要性が理解できる。
GPSとGLONASSのコンバインド受信機も商業ベースで開発が行われ、2〜3種類の機種があるとの発表があった。もちろんこれは補強信号を受けるタイプのものではないが、注目される。図3.1.1−3にGPSとGLONASSのそれぞれ単独で受信した場合及びコンバインした場合の位置誤差精度の予測を示しており、併用することにより誤差がかなり少なくなると考えられる。

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3.1.1−1 GLONASS星座(1996年9月1日現在)

 

 

 

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